写真撮影のコツ

ボケフォトは絞り開放で撮れる!けど、使いどころはちゃんと考えよう

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラの醍醐味の一つであるボケのある写真。

前ボケや後ボケが加わることで被写体のやさしさや存在感を強調することができるメリットがありますが、使い方によっては逆効果になってしまうこともあるのです。

ボケフォトとは

写真におけるボケとは、レンズの焦点(被写界深度)の範囲外に生み出されるぼやけた部分のことをいいます。

写真にやさしさと存在感をプラス!今すぐ使えるボケフォトの撮り方」という記事の中で触れましたが、一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラをお使いの方は、絞り(F値)、焦点距離、カメラ〜被写体〜背景との距離をコントロールすることで、ボケのある写真を比較的簡単に撮ることができます。

被写体の存在感と優しさを強調できる

写真にボケを取り入れるメリットとして、被写体のやさしさや存在感を強調できる点にあります。

例えばネモフィラやコスモスといったかわいい花を主題にした場合、前ボケ・後ボケを取り入れることで、かわいらしさと存在感を強調しやすくなります。

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ボケには使いどころがある

と、かわいらしさや存在感の強調に一役買う写真のボケですが、使い方次第では逆効果になることもあります。

写真にボケが加わることでなんとなーくすごい写真になるのは確かですが、何でもかんでもボケを作りゃ良いってもんじゃないのです。

例えば写真を通じて「競馬場の芝生(ターフ)を楽しむダンボーたちの様子」を伝えたいとします。

※ダンボーがどんなキャラなのかについては以下の記事をご覧ください

https://www.camera-kb.com/danboard-overview/

今回の主役はとてもかわいらしいAmazonダンボーとゆうパックダンボーの二体。そのダンボーたちは見たことのない競馬場の芝生(ターフ)に不思議そうな表情を浮かべながらも、まったりと楽しんでいます。

さらに、ダンボーたちの背景には競馬場のスタンド席がそびえ立っています。

さて、ここでちょっとしたクイズとまいります。

ダンボーのかわいらしさと競馬場で楽しんでいる感を写真で伝えようとしたとき、構図やカメラの設定はどのようにすれば良いと思いますか?

  1. 被写体に寄って絞りをF1.8にする
  2. 被写体に寄って絞りをF8.0にする
  3. 被写体から離れて絞りをF1.8にする
  4. 被写体から離れて絞りをF8.0にする

このブログをご覧になっているのも何かの縁…ということで、10秒ほど考えてみましょう。

ではシンキングタイム、スタート!

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

さあ、答えは出ましたでしょうか?ではサクッと解説していきたいと思います。

今回大きなポイントとなるのが「ダンボーのかわいらしさ」「競馬場で楽しんでいる感」の2点となります。

まず1番と2番ですが、被写体となるダンボーに寄ってしまうとかわいらしさが激減してしまうため、残念ながら今回の選択肢からは外れます。

となると、残る選択肢は3番と4番になるわけですが、ここでキーとなるのが二点目に挙げた「競馬場を楽しんでいる感」という部分です。

以上のことを頭の片隅に置きながら、開放のときと絞ったときでどのように変化していくのか見ていきましょう。

まずは絞りを開放(F1.8)にしたときの写真がこちら。

写真のボケにおける前景・背景の変化(F1.8で撮影)

絞りを開放にする(F値を小さくする)ことで前ボケと後ボケが強調され、ダンボーたちのかわいらしさが強調されましたね。

しかし一方で前ボケと後ボケが強すぎるため、前景の芝生や背景のスタンド席がほとんど見えなくなってしまっています。

これでは「ダンボーのかわいらしさ」は伝わるかもしれませんが、「競馬場を楽しんでいる感」はあまり伝わってこなくなってしまいます。(前者が写真を通じて伝えたいことの主眼であればそれでもOKです)

では、今度はF8.0にするとどのように変化するのでしょうか。

写真のボケにおける前景・背景の変化(F8.0で撮影)

絞りを絞る(F値を大きくする)と、開放のときと比べて前後のボケはかなり弱くなりました。

しかし、絞ったことによって前景の芝生と背景のスタンド席がしっかりと判別できるようになりましたね。1枚目の作例と比べて「競馬場を楽しんでいる感」が伝わってくるはずです。

ということで、4番が今回のイメージに対する最も近しい答えとなります。

と、写真におけるボケは被写体のやさしさや存在感を強調するのに役立つのですが、使い方によっては本来伝えたいことが伝わらなくなってしまうこともあるので注意が必要なのです。

写真とはあくまでも何かを伝えるためのツール。ボケもまた主題を引き立てるための一つの要素であるということをぜひ頭の片隅に置いていただければ幸いです。

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まとめ

写真におけるボケは被写体のかわいさや存在感を強調するときに欠かせない撮影テクニックの一つです。

しかしながら、ボケが強すぎたり弱すぎたりすることによって本来伝えたい部分が見えなくなったりすることもあるため、使いどころはしっかりと選んでいくことをおすすめします。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

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おーわ
花火系散歩屋。関東を中心に年間で20〜50回ほど花火をながめながら撮影しています。
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