皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。
コンデジ選びをしていると、よく「光学3倍ズーム」「光学10倍ズーム」なんていう言葉を見かけますよね。
実はこの「光学○倍ズーム」というのは、同じ倍率でもカメラ毎に違うというのはご存知でしたでしょうか。
コンデジの「光学○倍ズーム」とはいったい何だ?
光学○倍ズーム=焦点距離の範囲
さて、コンデジでよく見かける「3倍ズーム」「10倍ズーム」とはいったいなんなのかと一言で申しますと…
ズームしない状態(ワイド端)から最もズームした状態(テレ端)の焦点距離の倍率
うーん、かえって分かりにくいような、そうでないようなw だいたい、焦点距離ってなんなんだよって話ですよね…。
一眼カメラをお使いの方にはおなじみですが、すべてのレンズには焦点距離(画角)と呼ばれるものが存在します。
この値が小さいほど広く撮れ、大きいほど狭くなります。
もちろん、レンズ一体型のコンデジにも焦点距離は例外なく存在します。
※以下の記事は一眼カメラが対象ですが、焦点距離についても触れていますので参考にしていただければ幸いです
一眼カメラの交換レンズの場合、レンズの型番に「24-70mm」「70-200mm」といった感じで焦点距離が表記されています。
たとえば、HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AWというレンズの場合、70〜200mmが焦点距離となります。
コンデジの場合、量販店などでは表向きには書かれていないこともありますが、カタログやメーカーのサイトを見ると焦点距離が書かれています。
例えばCanon PowerShot G9 X Mark IIというコンデジの場合、焦点距離は28〜84mmとなります。
さてさて、話を元に戻しましょう。上記のPowerShot G9 X Mark IIの焦点距離は28〜84mm(35mm版換算)となりますが、冒頭で紹介した”ワイド端からテレ端までの焦点距離の倍率”に習って計算をすると、このカメラのレンズは光学3倍ということになります。
84[mm]÷24[mm]=3倍
そう、これが光学○倍の正体というわけです。ふむふむ、なるほどなるほど。
同じ「光学○倍」でもカメラによって異なる
ところで、この「光学3倍ズーム」などと謳われているコンデジですが、実は同じ3倍でもカメラ毎に焦点距離の範囲が異なります。
つまり、同じ3倍でもカメラによって見え方が異なるのです。
例えば先ほど例に挙げたCanon PowerShot G9 X Mark IIとCanon PowerShot G1 X Mark IIIはどちらも「光学3倍ズーム」を謳うコンデジですが、それぞれ焦点距離(画角)が異なります。
カメラ型番 | 焦点距離(35mm版換算) |
Canon PowerShot G9 X Mark II | 28〜84mm |
Canon PowerShot G1 X Mark III | 24〜72mm |
表を見ていただくと、どちらも同じ光学3倍ズームでありながら、焦点距離が微妙に違うことが見て取れるかと思います。
なんだ、違うといっても数mm程度じゃんと思われるかもしれませんが、1mmの差って意外と大きいんです。特に広角側の1mmってのは、けっこう大きな差になってきます。
参考までに24mmの水平画角は約73.7°ですが、28mmになると約65.5°と、たった4mm違うだけで実に約8°も異なります。(カメラの画角の計算 – 高精度計算サイトにて計算)
コンデジを選ぶ際、光学ズームの倍率だけでなく焦点距離についてもあらかじめチェックすることをおすすめします。
まとめ
コンデジでよく見る「光学3倍ズーム」は、同じ3倍でもカメラによって微妙に焦点距離(画角)が異なります。
僕がコンデジを使い始めた頃、焦点距離なんていう単語自体を知らず、単に「光学x倍ズーム」という謳い文句だけを目安にカメラ選びしていたのは懐かしいお話です。あの頃は若かったなーw
最後までご覧いただきまして、ありがとうございますm(_ _)m
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