皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。
写真で何かを伝えるために重要な要素となるテーマ。
いざ、テーマを決めようと躍起になってはみたものの、どうやって決めたら良いのか分からないという方も多いと思います。
そこで今回はテーマの決め方について考えていきたいと思います。
基本的なテーマの決め方
写真とは何かを伝えるためのツールであり、その人が写真を通じて伝えたいことを明確化するためにもテーマ設定が重要だというお話をさせていただきました。
では、実際に写真のテーマを決めるにはどうすれば良いのか…まずはすごくシンプルに
自分が心から好きだと思えること
まずはそこからアプローチしていくのがベストだと思います。
では、なぜ自分が好きなことをテーマにするのがベストなのか…それには主に二つの理由があります。
- 強い興味・関心によって伝えることに深みが増す
- 長期間にわたって取り組める
考えてみればなんとなく分かると思いますが、好きなことであれば人一倍そのことについて学ぼうとしますし、学べば学ぶほど深いところまで伝えることができるようになります。
また、好きなことであれば長期的に取り組むのもそれほど苦にならないはずです。
逆に大して興味・関心もないことをテーマにしてしまえば、どうなってしまうのか…写真を通じて奥深いところまで伝えることは到底難しいですし、長続きも難しいかと思います。
もしかすると写真撮影そのものが嫌になってしまうかもしれません。
また、テーマを決める際に「売れる(ウケる)」という基準で決めようと考えようとする方もいるかもしれませんが、これもあまりお勧めしません。
確かに写真には流行り廃りがあるため、時代によってウケる・ウケないテーマというものは確かにあります。
ところが、ウケるテーマ=自分が心から好きだと思えるテーマとなるとは限らないわけです。
自分が心から好きだと思えて、長く続けられるテーマを設定する…テーマ決めにおいて意識してただければ幸いです。
テーマ決めに役立つ9つのアイデア
ここまで写真のテーマを決める際の基本的な部分を紹介いたしましたが、ではどのようなアプローチで写真のテーマを決めれば良いのでしょうか。
これについては個々で伝えたいことの基軸が異なるため、こう決めるべきといった正解はありません。
それでもテーマの決め方がどうにも思いつかない…という方のために、テーマ決めに役立つアイデアをいくつか紹介いたします。
被写体
もっともシンプルでオーソドックスなのが、被写体をベースとしたテーマ設定。特定の被写体をメインにして写真を撮っている方であれば、この決め方がシンプルで分かりやすいんじゃないかなーと思います。
例えば中井精也さんであれば「鉄道」、北村佑介さんであれば「花」といったテーマを提げて活動されています。
Link:鉄道写真家 中井精也の1日1鉄!
Link:Yusuke Kitamura Photography
被写体のみをテーマにした場合、当然ながら競合が多数出てきます。ですので、サブテーマという形で「ピンク色のコスモス」「東海道新幹線と夕暮れ」といった感じで深掘りしていくと良いですね。
季節ごとにおすすめな被写体は以下の記事にまとめていますので、こちらも参考にしていただければ幸いです。
場所
場所を軸にしたテーマ設定も比較的シンプルですねー。特に長いことその地域に住んでいたり、強いこだわりがあるという方にはぴったりのテーマだと思います。
例えば別所隆弘さんは琵琶湖の周りにある魅力ある景色を伝えるべく「Around the lake」というテーマで撮影されています。滋賀に長年住み、そして滋賀をこよなく愛する別所さんらしい素敵なテーマですね。
Link:Takahiro Bessho Photography
このテーマも比較的競合は多いので「日本の景色」などといったざっくりしたテーマよりも、「埼玉県の鉄道風景」「東京スカイツリーの夜景」といった感じでブレイクダウンしていくと独自性が増すのでおすすめです。
ちなみに僕も当初「Around the Saitama(仮)」なんていうテーマでやろうかなーと思ったことがあったのですが、よく考えたら横浜に住んでいた歴の方が圧倒的に長いですし、何より飽きっぽい性格なので絶対続かないなーということでボツとなりましたw (実際、試行的に1年ぐらいやってみました)
行動範囲
先の場所をベースとしたテーマ設定とよく似ていますが、普段の行動範囲に限定してテーマを設定するのも一つの手。
例えば会社勤めの方であれば、通勤経路で見つけた何気ない光景を独特の視点で切り取るなんてのも面白いですねー。もっと極端なものであれば、犬の散歩コースに絞ってみるとか。
特にスナップ撮影が主流の方にはうってつけのテーマかもしれませんね。
時間帯
特定の時間帯にあえて限定したテーマなんてのも一つのアイデアです。
例えばマジックアワーの時間帯がたまらなく好きだという方は、その時間帯に限定した写真をひたすら撮るというのも面白いと思います。(マジックアワーそのものは皆さん大好きなので、これだけで差別化するのは難しいかもw)
都市夜景を中心に撮っていた頃、ブルーアワーのコントラストの美しさに惚れて、「都市夜景+ブルーアワー」に縛っていた時期がありました。
色
同系列の色にまとめるというのもテーマの決め方として有効です。
例えば青い被写体なら青い被写体、赤い被写体なら赤い被写体に限定して撮影すると、ご自身の色が出せるかつ統一感が出せるようになるでしょう。(さらに副題の色選びにも着目すると、より精度が増すんじゃないかと思います)
カラー全盛の現代ではある意味で贅沢な気もしますが、あえてモノクロームやセピア、フィルム調に統一するなんていうのも面白いかもしれませんね。
天候
特定の天候にフォーカスを当てての写真撮影も面白いと思います。
例えば雨や霧をテーマにして、その天候ならではの独特な雰囲気を伝えるというのも楽しいですね。
この他にもメインテーマに対するサブテーマを天候にするのも良いですね。鉄道がメインテーマであれば、雨の中を高速で走り抜ける列車や水滴の付いた車窓といった感じで撮ってみるのも良いかもしれませんね。
撮影技法
よく使うカメラの設定や撮り方をそのままテーマ化してしまうというのも一興です。
例えばボケフォトならボケフォト、流し撮りなら流し撮りといったところをテーマにするといった感じ。写真に統一感も生まれやすくなります。
どちらかといえば被写体の魅力を伝えるというよりも、撮影技法によってこんな写真が撮れるんだという魅力を伝えるのが主眼となってくるかもしれませんね。(僕も本ブログ上で撮影テクニックの紹介をするときに用いることがあります)
機材縛り(カメラ・レンズなど)
特定のカメラ、レンズのみで撮影するのをテーマにするのも良いですねー。
例えばデジタル一眼カメラと大昔に発売されたオールドレンズの組み合わせで撮影すると、現代のカメラとレンズの組み合わせでは出せないような独特の描写が得られます。その組み合わせで花をひたすら撮るなんてのも、すごく面白いテーマになり得ると思います。
こちらも撮影技法と同じく被写体の魅力そのものを伝えるというより、このカメラやレンズを使うとこんな写真が撮れるんだよって伝えるのが主眼となってくるでしょう。(僕もブログ上でカメラやレンズのレビューする際に用いています)
過去写真から総合的に決める
それでも決めきれない…という方は、過去の写真を振り返りながら決めてみるのがおすすめです。
カメラをなんとなく始めた方の中には「何でも撮ろう!」というスタンスの方も多く、いざテーマを設定しようとしたときにかなーり苦労するかと思います。
そんなときは過去の写真を振り返りながら共通項を探してみるのも一つの手です。というのも、たくさん写真を撮っていると、ある程度は自分の写真の傾向が見えてくるからです。
あと、過去の写真を振り返る際は主題だけでなく副題にも注目してみるとさらにテーマが見つけやすくなります。
実は僕もこのタイプで、過去に撮った5万枚以上の写真を片っ端から整理し、伝えたいことを明確化していく中でテーマを選定いたしました。(詳しい方法は長くなりそうなので、別の記事で紹介したいと思います)
まとめ
写真で何かを伝えるために重要なテーマ。
テーマの決め方にはいろいろなアプローチ方法がありますが、いずれにしても「自分が心から好きだと思えるもの」をテーマにして取り組むのがおすすめです。好きなことをテーマにすることで写真に深みが増し、なおかつ長期的に長く続けられることにもつながります。
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m
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