カメラの選び方

高さと安さには秘密あり!値段による一眼カメラの違い

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

これまでエントリーモデルからハイアマモデルまで、合計6台の一眼カメラを使ってきました。(一眼カメラの使用歴と台数はそれなりなのに腕前がアレなのは内緒の話ですw)

さて、一眼カメラを選ぶ際のポイントの一つとして値段が挙げられます。

で、実際にいざ探してみてみるとなんとビックリ…安いものから高いものまで様々な一眼カメラが用意されているではありませんか!

そもそも値段の高い安いでいったいどんな違いがあるのかイマイチよく分からない…ということで、今回はそのあたりをざっくりとまとめてみました。

値段による一眼カメラの違い

一眼カメラといえば安いものから高いものまで実に様々な種類の製品が用意されていますが、値段による大きな差としては…

  • 画質
  • 耐久性
  • 操作性
  • 発売時期

の大きく4点が挙げられます。

早い話が…

  • 良い素材や部品を使っている
  • 最新技術・機構が採用されている
  • 性能が優れている

といった一眼カメラは値段が高くなる傾向に、そうでない一眼カメラは値段が安くなる傾向にあると考えていただければ分かりやすいかなと思います。

画質

まずは大きなところとしては値段によって画質に違いが生じるという点が挙げられます。

  • イメージセンサー
  • 画像処理エンジン

SONYの一眼カメラ(フルサイズ機)を例に挙げると、以下のような違いがあります。

機種 α9 α7RIV α7III
外観
イメージセンサー CMOS(Exmor RS) CMOS(Exmor R) CMOS(Exmor R)
有効画素数 2420万画素 6100万画素 2420万画素
画像処理エンジン BIONZ X BIONZ X BIONZ X
標準ISO感度 100~51,200 100~32,000 100~51200
値段(執筆時点) 約520,000円 約400,000円 約210,000円

イメージセンサーについては大型であればあるほど、高性能であればあるほど、画素数が多ければ多いほど価格が高くなる傾向にあります。

α9IIでは他の2機種とは異なるCMOSセンサー(Exmor RS)が搭載されていますが、処理性能が非常に優れているということで値段が非常に高くなっています。

α7RIVとα7IIIについてはイメージセンサーこそαシリーズでは標準的なものが使用していますが、画素数が大きく異なるため値段に大きな差が生じています。

高画素=高画質というわけではありませんので、その点は注意が必要です。

>> 高画素のカメラ(高画素機)を選ぶメリットとデメリット

画像処理エンジンについては今回の例ではすべて同一となっているため大きな差はありませんが、基本的に世代が新しくなればなるほど高感度耐性や処理性能が向上し、値段にも反映されてきます。

イメージセンサーの性能や画像処理エンジンが異なると画質にも大きく影響し、その分だけ値段にも影響してくるということをまずは押さえておきましょう。

耐久性

続いては一眼カメラそのものの耐久性に違いが生じるという点が挙げられます。

耐久性については主に以下の3点が該当します。

  • 外装素材
  • 耐環境性能(防塵防滴、耐低温)
  • ファインダー

Nikonの一眼レフカメラ(APS-C機)を例に挙げると、エントリーモデルのD3500とミドルエンドモデルのD7500では外装の素材、防塵防滴の有無により値段に以下のような差があります。

機種 D3500 D7500
外観
外装素材 プラスチック 高剛性炭素繊維複合材料
ファインダー ペンタダハミラー ペンタプリズム
防塵防滴 ×
寸法 W135.5×H104×D72.5mm W124×H97×D69.5mm
重量 約720g 約415g
ボディ値段(執筆時点) 約41,000円 約89,000円

D3500では外装素材やファインダーに安価な素材が使用されているのに対し、D7500ではより外装素材やファインダーに耐久力に優れた素材が使用されています。

ペンタダハミラー(ペンタミラー)とペンタプリズムファインダーの違いについては以下の記事も参考にしてみてください。

>> 写真用語集 – ペンタダハミラー – キヤノンイメージゲートウェイ

加えてD7500は防塵防滴にも対応しているため、アウトドアでの撮影により適した構造となっていることが挙げられます。

耐久性が向上するのに比例して、値段に差分が生じてくるという点を頭の片隅に置いといていただければと思います。

ただし、耐久力の向上に比例して本体の大きさと重量もアップするという点には注意が必要になってきますので、カメラ選びをする際にはこの点も併せて押さえておきましょう。

防塵防滴に対応した一眼カメラでその性能を発揮するためには交換レンズも防塵防滴に対応している必要がありますが、カメラのボディと同様に値段が高くなる傾向があります。

>> 過信は禁物!?一眼カメラの防塵防滴の必要性と利用上の注意点

操作性

値段の違いは一眼カメラの操作性にも影響してきます。

  • シャッタースピード
  • オートフォーカス
  • 連写性能
  • 撮影モード

Canonを例に見ていくと、エントリーモデルに相当するEOS Kiss X10とミドルエンドモデルに相当するEOS 90Dでは以下のような差があります。

機種 EOS Kiss X10 EOS 90D
外観
シャッタースピード 1/4000秒~30秒 1/8000~30秒
AF測距点 9点(クロス1点) 45点(クロス45点)
デュアルピクセルCMOS AF ×
連写枚数 5枚/秒 10枚/秒
最大撮影枚数(RAW形式) 10枚 24枚
撮影モード 7種類 10種類
マルチコントローラー ×
ボディ値段(執筆時点) 約78,000円 約165,000円

見ていただくと一目瞭然ですが、サポートするシャッタースピードやオートフォーカス方式、連写性能も値段によって大きく変わってきます。

この他、値段が安いエントリーモデルではケーブルレリーズに対応していないなどの差分が生じる場合もあります。(Nikon D3500ではケーブルレリーズ非対応なのに対し、D5600は対応しているなど)

値段の違いは一眼カメラの操作性(性能)にも影響してくるということも押さえておきましょう。

発売時期

最後に発売時期も一眼カメラの値段に大きく影響してきます。

一眼カメラは基本的にエントリーモデル、ミドルエンドモデル、ハイエンドモデルといった感じで分類されていますが、同一グレードの一眼カメラの場合、新しければ新しいほど値段が高くなる傾向にあります。

SONYの一眼カメラ(フルサイズ機)ではスタンダードモデルとしてα7IIとα7IIIという機種が用意されていますが、発売日と値段に以下のような差があります。

機種 α7III α7II
外観
発売日 2018年2月27日 2014年12月5日
ボディ値段(執筆時点) 約210,000円 約120,000円

どちらも同じスタンダードモデルでありながら、発売時期が大きく異なるため値段に90,000円程度の差があります。(参考までにα7IIの発売当時の価格は約180,000円程)

特に新製品との入れ替えのタイミングで大きく値崩れする(いわゆる型落ち)パターンが多くあります。(なるべく安く手に入れたいという方にとっては有用な選択肢になってきます)

あえて型落ち(型遅れ)の一眼カメラを買うメリットとデメリット皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 9年半の一眼カメラ歴の中で、いくつか型落ちの機種を使ってきた経験が...

SONYのように一部メーカーでは型落ち品の価格を大幅に引き下げた上で、引き続き製造、販売し続けるケースもあります。

基本的に新しい一眼カメラは値段が高く、古いカメラは値段が安くなると思っておくとよろしいかと思います。

まとめ

一眼カメラは構造や機能によって値段が大きく異なります。

おさらいになりますが、大きく以下の4つの点が影響してきます。

画質 イメージセンサーの性能、画素数
耐久性 防塵防滴、耐低温、ファインダー構造
操作性 オートフォーカス、連写性能など
発売時期 最新機種ほど高価、型落ち品は値崩れが大きくなる

一眼カメラの値段にはそれ相応の意味があるということをなんとなーくご理解いただいた上で、選ぶ上での参考にしていただければ幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

ABOUT ME
おーわ
花火系散歩屋。関東を中心に年間で20〜50回ほど花火をながめながら撮影しています。
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