皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。
現在発売されている一眼カメラにはレフ機とノンレフレックス(ミラーレス)機が主流となっています。
近年では画質そのままに小型・軽量なミラーレス機が台頭しつつありますが、光学ファインダー覗いて撮れるなど、一眼レフカメラには写真を楽しむ要素がぎっしり詰まっているのもまた事実です。
そんな一眼レフカメラを導入するにあたって、ミラーレス機などの他のカメラと比較してどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
一眼レフカメラとは
レンズから受け取った光をミラーを介して光学ファインダーへ像を映し出す、レンズ交換式カメラの総称です。
フィルムからデジタルになった現在においても一眼レフカメラが主流でしたが、最近はより小型で軽量なミラーレス機や高級コンデジの台頭により、少々影の薄い存在になりつつあります。
僕が一眼レフカメラを使い始めたのは2010年ですが、当時のカメラといえばコンデジもしくは一眼レフカメラのほぼ二択でした。
一眼レフカメラを使うメリット
まずは一眼レフカメラを使うメリットとしては以下のようなものが挙げられます。
- 画質が良い
- 処理遅延(タイムラグ)が少ない
- 光学ファインダーが使える
- バッテリー消耗が少ない
メリット① 画質が良い
一眼レフカメラには大型の撮像素子(イメージセンサー)が搭載されているため、画質に関しては非常に良好です。
「フルサイズ一眼カメラを使うメリットとデメリットについて」という記事の中でも触れましたが、写真の画質は撮像素子(イメージセンサー)の大きさでおおよそ決まります。
現在発売されている一眼レフカメラはAPS-C以上のイメージセンサーが搭載されているため、スマートフォンなんかに比べるとはるかに画質の良い写真を弾き出してくれます。
以前は大型のイメージセンサーといえば一眼レフカメラの特権でしたが、近年ではミラーレス一眼カメラや高級コンデジにも大型のイメージセンサーが搭載されるようになったため、画質に関しては大きなアドバンテージではなくなっているのが現状です。
メリット② 光学ファインダーが使える
なんといっても光学ファインダー(OVF)を使っての撮影ができること。これはミラーレス機やコンデジでは決して味わえない、至高の極みといってもいいでしょう。
一眼レフカメラはレンズに入ってきた光をミラーを介してファインダーに映すことで、像を見ることができます。
ミラーレス機やコンデジも液晶モニターに像を映し出すことができますが、いったん画像変換するための処理が入るため、実世界と液晶モニターに映る像に若干のタイムラグが発生します。また、バッテリーの消耗が大きくなってしまいます。
一眼レフ機の場合、ミラーに反射させてファインダーへ映し出すだけのため、実世界とのタイムラグはほぼないに等しいですし、画像処理も入らないためバッテリー消耗も非常に少ないのも大きな特徴です。
ファインダーを覗いての写真撮影はやっぱり楽しいもの…これぞ、一眼レフカメラならではの大きなメリットじゃないかと思います。
ミラーレス機にも電子ビューアファインダー(EVF)が搭載された機種もありますが、ファインダー内のディスプレイに画像変換された情報を映し出しているため、OVFとは見え方が大きく異なります。
メリット③ 処理遅延が少ない
一眼レフカメラではレンズを通す光の像をミラーを介してファインダーへ直接届けるため、処理遅延(タイムラグ)はほぼ発生しません。
特に動体などの一瞬を捉えるシーンなどにおいては、タイムラグの有無によってわずかにズレを生み出してしまう可能性があります。
一方でミラーレス機の場合はレンズを介してイメージセンサーで受け取った光の情報を画像処理する必要があるため、どうしてもオーバーヘッド処理によってタイムラグが発生してしまいます。
今後はミラーレス機などでもタイムラグが改善され、一眼レフカメラと遜色ないレベルに到達する可能性はありますので、ゼロにはならないにしろこのメリットも薄れてくるかもしれませんね。
メリット④ メリットバッテリー消耗が少ない
一眼レフカメラの大きなメリットがバッテリー消費が少ない点にあります。
ミラーレス一眼カメラやコンデジでは撮像素子(イメージセンサー)で受け取った光を、人間が認識できるようにリアルタイムで画像変換する必要があります。この変換に常に電力が必要となるため、バッテリーの消費は必然的に大きくなってしまいます。
一方で一眼レフカメラではレンズから入ってくる光のミラーを介して光学ファインダーへ映し出す構造のため、ミラーレス機のように画像変換が必要ないことから消費電力ははるかに小さくなっています。
ただし、最近ではSONY α7IIIのように一眼レフカメラ並みにバッテリーが持つ機種が出てくるなど、ミラーレス機との差は小さくなってきています。数年後ぐらいにはほとんど差はなくなってくるんじゃないかなーと思われます。
一眼レフカメラでもライブビュー機能を使用すると、ミラーレス機と同様に画像変換の処理が入ります。そのため、バッテリー消耗は光学ファインダー使用時と比べて大きくなります。
一眼レフカメラを使うデメリット
一方で一眼レフカメラを使うデメリットとしては次のような点が挙げられます。
- 大型で重い
- ミラーショックによる画質低下
- 完成形の写真がイメージしにくい
デメリット① 大型で重い
一眼レフカメラの最大のデメリットがこれ。何といっても大型で重いという点です。
大きくて重いということは…そう、持ち運ぶのが億劫になってしまう可能性が高くなってしまうわけです。
例えば同じAPS-C機でも、PENTAX KP(一眼レフ)とFUJIFILM X-T3(ミラーレス一眼)では、後者の方がより軽量・コンパクトだということが見てとれるかと思います。
カメラ | PENTAX KP | FUJIFILM X-T3 |
---|---|---|
分類 | 一眼レフ | ミラーレス |
撮像素子(イメージセンサー) | APS-C | APS-C |
寸法(幅×高さ×奥行) | 131.5mm×101.0mm×76.0mm | 132.5mm×92.8mm×58.8mm |
重量 | 703g | 539g |
一眼レフカメラは光学ファインダーに像を映す必要がある関係で、どうしてもミラーが必要になります。そのため、大型化しやすいかつ軽量化が難しいしい傾向にあります。
最近ではCanon EOS KissシリーズやNikon D3000シリーズといった小型・軽量な機種もありますが、ミラーが足枷となってこれ以上の劇的な小型化は難しいのではと思われます。
カメラは持ち運びやすくてナンボなもの…しかしながら、重くて大きな一眼レフカメラは携行性にはあまり優れないのが現実です。
デメリット② 完成形の写真がイメージしにくい
一眼レフカメラは光学ファインダーを覗いての撮影となるため、撮影が完了するまで完成形の写真が分からないというデメリットがあります。
撮影中は露光量やホワイトバランスなどを調整する機会が多くありますが、一眼レフの場合は撮影が完了するまで結果は分からないため、ファインダー内で完成系の写真を想像することになります。
一方でミラーレス機の場合はレンズを通った光はそのまま撮像素子に到達→画像変換されるため、露光量やホワイトバランスを変更した場合でもほぼリアルタイムで液晶上で確認することができます。
一応、一眼レフカメラにもライブビューたる機能によってミラーレス一眼カメラのように完成形のイメージしやすくできますが、オートフォーカスが遅いなどの弱点があります。
何より、一眼レフ機のアイデンティティーである光学ファインダーがまったく生かされなくなっちゃいますw
デメリット③ ミラーショックによる画質低下
一眼レフカメラ特有のデメリットとして、ミラーショック(ミラーの跳ね上げによる微細な振動)によって写真にブレが生じるという問題があります。
特に大型なイメージセンサーや高画素機でやや低速のシャッターを切った際、ミラーショックによる影響は大きくなりやすい傾向にあります。(上位機ではミラーショック対策が施されていることが多いですが、完全に防ぐことはできません)
まとめ
一眼レフカメラのメリットとデメリット、なんとなく把握していただけましたでしょうか。
光学ファインダーの存在やバッテリー消費がミラーレス機よりも小さいというメリットがある反面、本体が大きくて重たいことやミラーショックによる画質低下が起こり得るといった欠点もあります。
新しく一眼レフカメラを買いたい、現在レフ機を使っていてミラーレス機へ移行するかどうかで悩んでいる方々の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m
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