皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。
気が付けば一眼カメラ歴も8年になろうとしている今日この頃でございます。(そのわりに腕前がアレなのは内緒の話ですw)
さて、写真を理想的な明るさへ仕上げるためには、露光量(カメラが取り込む光の量)を調節する必要があります。
そしてこの露光量は「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」の三つの要素によって決まってきます。
ところで絞り、シャッタースピード、ISO感度と露出にはいったいどのような関係があるのか…今回はそのあたりをなるべく分かりやすく紐解いていきたいと思います。
絞り、シャッタースピード、ISO感度と露光量の関係
冒頭でも触れたとおり、露光量を決める要素は次の3つとなります。
- 絞り(Aperture)
- シャッタースピード(Shutter)
- ISO感度(ISO)
そして、これらの関係をざっくりと図に示したものが以下となります。
図の右へ行くほど取り込む光の量が多くなり、左へ行くほど少なくなります。
なんじゃらほいほいということで、以下の表にざっくりとまとめてみました。
露光量 | 減らす | 増やす |
絞り(F値) | 絞る | 開ける |
シャッタースピード | 高速 | 低速 |
ISO感度 | 低い | 高い |
例えば少し明るく撮りたいなーといった場合、以下のように調整することで実現できます。
- 絞り:開放する(F値を小さくする)
- シャッタースピード:低速にする
- ISO感度:高くする
という感じで、三要素を調整することによって撮影者が意図的にカメラの露光量を変えることができます。
お使いの撮影モードによっては絞り、シャッタースピード、ISO感度の一部もしくはすべてがカメラによって自動調整されます。
絞り、シャッタースピード、ISO感度が写真に与える影響
絞り、シャッタースピード、ISO感度を調整すると写真の明るさをコントロールすることができますが、次のような影響も生じます。
- 絞りを変える→被写界深度が変わる
- シャッタースピードを変える→ブレやすさが変わる
- ISO感度を変える→ノイズの量が変わる
いわば薬の副作用みたいなものだと思っていただくと分かりやすいかなと思いますが、露光量に加えて上記の変化についても押さえておく必要があります。
絞り(F値)
絞り(F値)を変化させると、露光量に加えて被写界深度(ピントの合う範囲)が変わってきます。
絞り(F値) | 露光量 | 被写界深度 |
開放する(F値小) | 増える | 浅くなる |
絞る(F値大) | 減る | 深くなる |
実際に絞りを変化させると次のような変化が得られます。(シャッタースピードとISO感度は固定)
瞳孔に置き換えると分かりやすいかと思いますが、開放すればするほど一度に取り込める光の量が増加します。
それとともにピントの合う範囲(被写界深度)も変わり、開放にすればするほど浅くなる傾向にあります。
上記の例で挙げた写真の背景をご覧いただくと分かりやすいですが、絞りを開放(F値小)になるにつれボケが大きくなり、反対に絞る(F値大)とボケが弱まっていることが見て取れるかと思います。
絞りはいわば人間の瞳孔に相当し、開くことで取り込める光が多くなる半面、ピントが合わせづらくなると考えると分かりやすいんじゃないかなと思います。
絞りを開放(F値を小さく)にすることで被写界深度も浅くなり、被写体の前後にボケを生み出すことができます。
このボケを生かして優しい雰囲気や存在感を強調させるような写真を撮ることもできます。
シャッタースピード
シャッタースピードを変化させると、露光量に加えてブレの生じやすさが変わってきます。
シャッタースピード | 露光量 | ブレ |
遅い | 増える | 生じやすい |
速い | 減る | 生じにくい |
実際にシャッタースピードを変化させると次のような変化が得られます。(絞りとISO感度は固定)
シャッタースピードはいわば目を開いてから閉じるまでの時間のようなもので、開いている時間が長ければ長いほど(低速であればあるほど)たくさんの光を取り込むことができます。
人間の目は点で事象を捉えるのに対してカメラの場合は線で捉えるため、シャッターを開ける時間が長いとブレ(光跡)として現れます。(作例からではちょっと分かりにくいので、別の作例を近いうちに用意したいと思います)
シャッタースピードはいわば目を開いてから閉じるまでの時間に相当し、開いている時間が長ければ長いほどたくさんの光を取り込める反面、ブレ(光跡)が生じやすくなると考えると分かりやすいんじゃないかなと思います。
ISO感度
ISO感度を変化させると、露光量に加えてノイズの量が変化します。
ISO感度 | 露光量 | ノイズ |
低い | 減る | 減る |
高い | 増える | 増える |
実際に絞りを変化させると次のような変化が得られます。(絞りとシャッタースピードは固定)
ISO感度が高くなるほど一度に取り込める光の量が多くなり、逆にISO感度が低くなるほど少なくなります。
ただし、感度が高くなればなるほどノイズが乗りやすくなり、鮮明さが失われてしまいます。
ISO感度は例えるならば人間の感性に相当し、感性が高い(ISO感度が高い)ほど光に敏感になる(露光量が多くなる)反面、歪み(ノイズ)が生じやすくなると考えると分かりやすいんじゃないかなと思います。
まとめ
絞り、シャッタースピード、ISO感度の関係性を改めてざっくりとまとめると、次の通りとなります。
- 絞り(F値):開放(F値を小さく)すると露光量が増え、絞る(F値を大きく)と減る
- シャッタースピード:遅くすると露光量が増え、速くすると減る
- ISO感度:高くすると露光量が増え、低くすると減る
上記の三要素を適切にコントロールすることで、自分の意図する写真が撮れるようになります。
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m
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