皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)でございます。
ここ最近、そこかしこで「ハレーションが起きた」などという言葉を聞きますよね。
悪い意味で使われることが多い「ハレーション」という言葉ですが、元々は写真用語として用いられる用語でもあります。
今回は「ハレーション」の本来の意味と主な使われ方、デジタルカメラとの関係について解説していきます。
ハレーションとは
さて、一度はどこかで耳にしたという方も多いであろう「ハレーション」という言葉ですが、元々は写真用語の一種となっています。
写真用語としてのハレーション
写真用語としてのハレーション(本来の用途)では以下の意味を持ちます。
写真撮影において、写真フィルムに入射した光が感光乳剤層と支持体のフィルムベースとの境界や、支持体裏面から反射されてふたたび感光乳剤層に入り、乳剤を感光させる現象。
ハレーションが起こると写真像が不鮮明になったり、明るい部分の周囲に不必要な像を生ずる。
なんだか小難しいことが書かれていますが、ハレーションとは逆光などの強い光源によって写真が白っぽくなったり、不要な像ができたりする現象のこといいます。
あれ?デジタルカメラでも強い逆光を浴びたら写真が不鮮明になるけど、そんな言葉聞いたことないぞ?という方も多いと思います。
それもそのはずで、ハレーションはフィルム内部で起きる現象のことを指します。
ちなみにデジカメでは強烈な光が原因で不鮮明になる現象のことをレンズフレアと呼びます。
現代におけるハレーション
本来は写真用語として用いられる「ハレーション」という言葉ですが、近年では職場などでも頻繁に耳にするようになりました。
その場合は以下の意味で用いられます。
強い影響力により、他にも影響が及ぶこと、影響を与えること。主に悪い影響を及ぼすという意味で使う。
とまあ、ハレーションって聞くとネガティブな意味合いが強いですよね。
例えば直属の上長が変わり、その上長がもたらす影響力によってハレーションが起きたなんてのはよくある話ですw
写真のハレーションはマイナス要素とは限らない
と、世間一般的には悪いイメージがある「ハレーション」ですが、写真の世界では必ずしもマイナス要素になるわけではありません。
むしろハレーションを上手く起こすことで、柔らかさやドラマチックな一枚に仕上げることができます。
例えば、こちらのモミジの写真。強い逆光下での撮影しているため、主題であるモミジが少々不鮮明な状態となったいます。
いわゆる「ハレーション」が起こっている状態です。(デジタル一眼カメラで撮影しているため、正確にはレンズフレアとなります)
確かにハレーション(レンズフレア)の影響によって全体的にちょっと不鮮明な感じになってしまっていますが、主題であるもみじに温もりや柔らかさが加わった感じになっているかと思います。
このようにハレーション(レンズフレア)は写真に対して一概にマイナスのイメージを与えるとは限らず、むしろドラマチックな写真作品を創る上で一役買う存在になることも十分にあるのです。
※逆光撮影の魅力については以下の記事も参考にしてみてください
まとめ
近年、そこかしこで耳にする「ハレーション」という単語ですが、本来の意味としてはフィルムカメラの現像過程ににおいて不鮮明な部分が生じてしまうことを意味します。
それにしても、ハレーションがまさか写真用語だったとは…驚きですね。(一眼カメラやってて今まで知らなかったなんて口が裂けても言えないw)
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m
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