皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。
RAW形式での撮影といえば一眼カメラや一部のコンパクトデジカメの専売特許みたいなものでしたが、2016年9月よりiPhoneがRAW撮影に対応いたしました。
ついにスマホカメラもRAW形式での撮影に対応したわけですが、今回はiPhoneを使ってRAW撮影を利用するメリットと注意点についてざっくりとまとめました。
iPhoneのカメラで写真が生成されるまでの流れ
iPhoneを含むデジタルカメラは以下のような流れで写真データを生成します。
- イメージセンサーで受光&デジタル変換(RAW形式データ生成)
- 画像処理(レタッチ/RAW現像)
- JPEG形式に変換・出力
※デジタル写真が生成される流れについての詳細は以下の記事をご覧ください
iPhoneをはじめとするスマートフォンのカメラでは、これまでは①〜③の過程をすべて自動的に行う方法(いわゆる撮って出し)のみ対応していましたが、iOS 10以降ではRAW形式での記録も可能になりました。
とどのつまり、一眼カメラや一部のコンデジと同じようなことがiPhoneでもできるようになったというわけです。
iPhoneでRAW撮影をするメリット
さて、iPhoneでRAW撮影をする大きなメリットとしては、何といってもレタッチ(画像処理)の自由度が高まるという点に尽きます。
前述でも触れたようにJPEGはRAWを基に生成されますが、その際にRAWが持っていた情報をごっそりと削った上で圧縮するため、編集の自由度が大きく下がってしまいます。
また、JPEGは非可逆圧縮方式で生成されることから、編集を加えてしまうと二度と元の画像に戻せないという欠点もあります。
一方でRAWはJPEGと比較しても情報量が多い(iPhoneの場合は12bit)ため、より細かな調整ができるというメリットがあります。
※RAWとJPEGの違いについての詳細は以下の記事も併せてご覧ください
iPhoneでRAW撮影をする際の注意点
編集の自由度が高まるという強力なメリットがあるRAW撮影ですが、利用する上でいくつか注意点もあります。
1200万画素以上のカメラを搭載した機種のみ対応
RAW撮影に対応するiPhoneは1200万画素以上のカメラを搭載した機種に限られます。(2019年9月現在)
具体的には第9世代(iPhone 6s/iPhone 6s Plus/iPhone SE)とそれ以降の機種がRAW撮影に対応となります。
また、インカメラについてはRAW撮影に対応していません。
1枚あたりの容量が大きい
RAWは1枚あたりの情報量が多いため、JPEG形式やHEIF形式と比較して1枚あたりの容量が大きいという点に注意が必要です。
そのため、iPhoneでRAW撮影を行う場合にはなるべくストレージの容量が多い機種を選ぶようにするか、クラウドストレージなどの併用をおすすめします。
編集にひと手間かかる
RAWはあくまでも光を情報をデータ化しただけのものであるため、そのままの状態で使用することはできません。
LINEなどを使って友人へ送ったり、TwitterやInstagramといったSNSへ投稿するためには写真編集ソフトを用いてJPEG形式へ変換する必要があります。
撮ってすぐに写真を使いたいような場合にはRAW撮影はあまり向かないというのが正直なところでしょうか…。
画質が良くなるわけではない
ちょっと勘違いしやすいところですが、RAW撮影をしたからといって写真の画質が向上するというわけではありません。
前述で述べたように、RAWは最終的にJPEGに変換・出力する必要がありますが、その際にはRAWが持っていた情報はごっそりと削られた上での出力となります。
レタッチ処理や出力時の圧縮率にもよりますが、JPEG形式で撮影した写真と比べて大きく画質が変わらないというのが実際のところです。
ただし、JPEGを編集するのと比べれば画質の劣化は抑えられます。(このあたりもレタッチ処理によりけりですが…)
RAW撮影に対応したカメラアプリが必要
そしてもっとも重要な点として、iPhoneでRAW撮影をするためにはRAW撮影に対応したカメラアプリが必要になります。
ここ、間違いなく試験に出ますw
実はiPhoneそのものはRAW形式での記録に対応したのですが、あろうことか標準のカメラアプリはRAW撮影に対応していません。
ちなみにRAW撮影に対応したカメラアプリはApp Storeで入手することができますので、ぜひ探してみてください。
※個人的におすすめなカメラアプリは以下の記事でまとめましたのでよろしければ参考にしてみてください
まとめ
ついにRAW形式での撮影に対応したiPhone。
従来のJPEG形式での撮影に比べてレタッチ(画像処理)の自由度が高いのが大きなメリットで、写真編集を頻繁に行う方にはおすすめです。(RAW撮影に対応したアプリが必要なのと、ストレージの容量を食う点にはご注意を)
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m
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