写真撮影のコツ

煌びやかな景色を写真に!都市夜景の撮り方とコツ

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

ビルやタワー群が織りなす煌びやかな都市夜景は美しい景色の一つに挙げられます。

そんな都市夜景が好きだという方の中には、写真に収めてみたいという方も少なからずいらっしゃるかと思います。

今回は主に一眼レフカメラおよびミラーレス一眼カメラを用いた都市夜景の基本的な撮り方と、より綺麗に撮るためのコツを紹介していきます。

基本的な都市夜景の撮り方

都市夜景の基本的な撮り方をざっくりまとめると、以下の通りとなります。

  • カメラを固定する
  • 撮影モードを変更する
  • 露出を調整する
  • ホワイトバランスを調節する
  • レリーズを使ってシャッターを切る

夜景の撮影って聞くとなんだかちょっと難しそうな印象があるかもしれませんが、一つずつ紐解いてまいりますので、ぜひ読み進めていただければと思います。

カメラを固定する

夜景を綺麗に撮影するためには、カメラを三脚などで固定しての撮影がおススメです。

詳細は後述しますが、夜景撮影ではカメラにより多くの光を取り込む関係で、日中と比べてシャッタースピードが大幅に遅く(数秒〜30秒程度)なります。

シャッタースピードが秒単位にもなると、手持ち撮影しようものなら手ブレ写真を連発してしまいます。

シャッタースピードに注意!写真撮影における手ブレの原因と防止対策皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@hirokazu.sby)です。 一眼レフ/ミラーレス一眼カメラで写真を撮っていると「うわ…この写...

そのため、都市夜景の撮影において三脚などのカメラを固定できる環境を用意しておくことをオススメします。

※三脚の選び方については以下の記事も参考にしてみてください

押さえるべきポイントは3つ!一眼カメラ用三脚の選び方皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 緻密な構図作りや夜景や花火などの撮影に欠かせない三脚。 とこ...

場所によっては三脚の利用が制限もしくは禁止されている場合がありますので、現地のルールには必ず従うようにしましょう。

撮影モードを変更する

撮影モードは絞り優先モード(A、Av)もしくはマニュアルモード(M)に変更します。

オートモードでも撮影できないことはありませんが、以下の理由から不向きです。

  • 暗所ではISO感度が高くなりノイズが大幅に増える
  • ホワイトバランスが意図しない色味に調整される可能性がある

詳細は後述しますが、都市夜景を綺麗に撮るためには露出設定のうち特に絞りとISO感度、色味についてはホワイトバランスを調整する必要が出てきます。

これらの設定変更を撮影者で設定できるモードが絞り優先モード(A、Av)もしくはマニュアルモード(M)となります。

※各撮影モードの違いについては以下の記事も参考にしてみてください

一眼カメラの撮影モードとは?それぞれの違いや特徴を知ろう皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラには、撮影者が意図する写真を撮...

露出を調整する

カメラを三脚などに固定したら、続いては露出(絞り、シャッタースピード、ISO感度)を調整していきます。

都市夜景の撮影における基本的な設定はおおよそ以下のとおりとなります。

  • 絞り:F4.0〜8.0付近
  • シャッタースピード:任意
  • ISO感度:ベース感度

まず、ISO感度についてはベース感度(常用最低)に設定します。

ISO感度が低いほどノイズを減らすことができるため、都市夜景の写真をより綺麗に仕上げることができます。

ちなみにISO感度を下げるとシャッタースピードも遅くなる傾向にありますが、カメラを三脚などで固定している場合、スローシャッターでもブレる可能性は低いため、ベース感度まで下げてもさほど問題はありません。

カメラによっては拡張感度によってベース感度よりもISO感度を低く設定できる場合もありますが、画質の劣化(特に明暗部の表現力が下がる)を招くため、拡張感度の利用は避けることをオススメします。

>> デジタルカメラにおける3つのISO感度(基準、常用、拡張)の違い

続いて絞りについてですが、都市夜景全体をハッキリ見せるのであればF4.0〜8.0あたりを目安に調整していきましょう。

シャッタースピードについては決まった値はありませんが、使用する撮影モードによって設定方法が変わってきます。

  • マニュアルモードの場合:適正露出が得られるように撮影者で適宜調整する
  • 絞り優先モードの場合:カメラの適正露出に合わせて自動計算される

なお、絞り優先モードで明るさを調整したいという場合には、露出補正を使用することで明るさを適宜調整することができます。

※絞り、シャッタースピード、ISO感度の関係については以下の記事も参考にしてみてください

カメラ初心者が知っておきたい「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」の関係皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 気が付けば一眼カメラ歴も8年になろうとしている今日この頃でございま...

ホワイトバランスを調整する

写真の色味を決めるためにホワイトバランスを調整していきます。

こちらもオート設定で撮影できないわけではありませんが、撮影者が意図する色にならない可能性があるため、ご自身で調整していただくことをおすすめします。

設定については絵作りの方針や撮影する時間帯によって決めていくことになりますので、厳密にこれが都市夜景にベストだという設定は残念ながら存在しません。

参考までに、ホワイトバランスの違いによる色味の変化は以下のような感じとなります。

都市夜景におけるホワイトバランスについてはご自身が撮影する中で、最適な設定を探していただくのがよろしいかなと思います。

※ホワイトバランスの基本的な部分については以下の記事も参考にしてみてください

ホワイトバランスの基本と決め方
写真・動画を理想の色味へ!ホワイトバランスの基本と決め方皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 衝撃の事実なのですが、実はなんだかんだで9年間も一眼カメラを使い続...

現実に近い色合い(写実)に表現するのであれば、個人的におすすめな設定は次の通りとなります。

  • ブルーアワーの時間帯:4500~5500K(昼光)付近
  • それ以外の時間帯:4000K(蛍光灯)前後

ホワイトバランスの設定に迷った場合は参考にしてみてください。(あくまでも参考程度ですが…)

レリーズを使ってシャッターを切る

撮影する際、レリーズ(もしくはセルフタイマー)を併用してシャッターを切ることをおすすめします。

三脚に固定した状態でも、シャッターボタンを直接操作するとカメラに振動が伝わってブレが発生してしまうことがあります。

レリーズを併用することでカメラ本体のシャッターボタンに触れることなく撮影できるので、ブレを防ぐことができます。

予算次第にはなってくるかと思いますが、都市夜景を撮影するのであれば是非とも1つ用意しておくことをおすすめします。

レリーズがお手元にない場合にはセルフタイマーを活用することで、シャッターボタンを押すことなく撮影することも可能です。

都市夜景をより綺麗に撮るためのコツ

ここまで都市夜景の基本的な撮り方をざっくりと解説してまいりましたが、より綺麗な都市夜景を撮りたいという方は、以下の点も意識することをおすすめします。

  • 逆光に強いレンズを使う
  • 屋内からの撮影では暗幕を併用する
  • 平日の撮影が超絶おすすめ
  • ベストシーズン(晩秋〜初冬)を狙う

逆光に強いレンズを使う

都市夜景をより綺麗に撮影するためのコツとして、逆光に強いレンズを利用することが挙げられます。

基本的に都市夜景の撮影はズームレンズおよび単焦点レンズ問わず、撮影したいシーンに応じて選んでいただければ問題はありません。

しかしながら、街灯などの強い光源がレンズに直接当たるとゴーストが発生することがあります。

逆光に強いレンズであれば、強い光源がレンズに直接当たった場合でもゴーストの発生を抑えることができる場合があります。

屋内からの撮影では暗幕を併用する

展望台などの屋内から都市夜景を撮影する場合には暗幕があると便利です。

屋内から窓ガラス越しに撮影する場合、写り込みを防止するために窓ガラスに極力カメラを近づけた状態で撮影するのが鉄則となります。

しかしながら、場所によっては窓ガラスに密着させることが難しかったり、密着させても写り込みが除去しきれない場合があります。

そのような場合、暗幕を併用することで窓ガラスへの写り込みを抑止できる場合があります。

暗幕未使用の場合暗幕未使用の場合の例
暗幕を使用した場合暗幕を使用した場合の例

窓ガラス越しでの撮影に役立つ機会が多いので、一つあると便利かと思います。

場所によっては暗幕の利用が制限もしくは禁止されている場合がありますので、現地のルールには必ず従うようにしましょう。

平日の撮影が超絶おすすめ

都市夜景を撮影するのであれば、誰がなんといおうと平日を強くおススメします。

 

 

 

え?都市夜景っていつでも撮れるんじゃないの??

 

 

 

たしかに都市夜景自体は平日、休日問わず撮ることはできますが、平日を猛烈におすすめする理由として社畜パワーもといオフィスの稼働率がまったく異なるという点が挙げられます。

実際に平日と休日それぞれで撮影した都市夜景の写真を見比べていただくと、よりイメージしやすいかと思います。

平日の都市夜景平日の都市夜景
休日の都市夜景休日の都市夜景

平日に撮影した都市夜景の写真は煌びやかな一方、休日についてはオフィスの光が少ないせいかどこか物寂しく感じられます。

平日勤めの方には少々ハードルが高いかもしれませんが、都市夜景を撮影するならばぜひとも平日をおすすめいたします。

ベストシーズン(晩秋〜初冬)を狙う

先に紹介した平日に加え、都市夜景の撮影に適したシーズンが晩秋〜初冬(11月~12月頃)になります。

 

 

 

え?都市夜景に季節なんて関係あるの?!

 

 

 

たしかに都市夜景そのものは季節を問わず一年を通じて見ることができますが、晩秋~初冬がおススメな理由として…

  • オフィスの稼働時間帯(おおむね16:30~17:00頃)に日の入りを迎える
  • 空気が澄みやすい
  • 厳冬期に比べて極端に寒くなりにくい

といった点が挙げられます。

都市夜景はオフィスビルの稼働率が高いほどより煌びやかになりますが、日の入り時間とオフィスの稼働が重なる秋から冬にかけてが特に撮影に最も適した季節ということになるわけです。

また、晩秋から初冬は厳冬期に比べて幾分冷え込みがゆるいという点も推奨する理由でもあります。(それでも防寒対策は忘れずに!)

都市夜景を撮影するのであれば前述の平日に加え、晩秋~初冬が適しているんだということを頭の片隅に置いといていただければと思います。

まとめ

都市夜景の撮り方を改めておさらいすると…

  • カメラを三脚などで固定する
  • 露出とホワイトバランスを設定する
  • レリーズを使ってシャッターを切る

また、より綺麗に撮るためのコツとしては…

  • 逆光に強いレンズを使う
  • 屋内から撮影する場合は暗幕があると便利
  • 平日の晩秋〜初冬が都市夜景のベストシーズン

となります。

夜景撮影と聞くとハードルが高そうなイメージがありますが、本記事が都市夜景を綺麗に収めるためのきっかけになれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

ABOUT ME
おーわ
花火系散歩屋。関東を中心に年間で20〜50回ほど花火をながめながら撮影しています。
SNSやRSSでご購読いただけます

カメなれっ!の最新記事情報は各種SNSサイトやFeedlyなどのRSSリーダーでご購読いただけます。

Twitter

Facebook

RSS

Feedly

こちらの記事もおススメです