写真論

SNSでバズる写真=「いい写真」とは限らないというお話

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

SNSや写真投稿サイトでたくさんの「いいね」をもらったり、フォロワーが増えたりすることは、写真家としては嬉しい指標の一つです。

ところが、その写真を身近な方へ見せたとき、同じようにウケるわけではありません。

とどのつまり、いわゆる「いい写真」にはいろいろな形がある…今回はそんなお話です。

SNSでバズる写真≠「いい写真」

万人ウケする写真なんて存在しない

われわれ人間はひとりひとりで異なる趣向や認知特性を持つため、どう頑張っても万人にウケる写真を撮ることは不可能に近いです。

例えばご自身が花の写真をメインで撮っているとします。その写真をSNSで公開したとしましょう。

花が好きな人や、心が疲れた人などにはその写真が「いい写真」として映ることでしょう。その一方で、花がそれほど好きではない、あるいはまったく興味がない人にとっては、その写真が「いい写真」として伝わる可能性はとても低いと思います。

また、SNSや写真投稿サイトではウケやすい写真の傾向があるというのも事実です。(実際のところ、単体でインパクトのある写真が受け入れられるようです)

同じ花の写真でも、それらの環境に合った写真であれば「いいね」やフォロワーの数も伸びやすくなるかもしれません。

ところがSNSでウケる写真を身近な家族や友人、恋人へ見せても、同じように「いい写真」として見てくれるわけでもないのです。

そう、一枚の写真に対して10人中10人が「いい写真」と感じてくれるわけではないということです。

身近な人の心に響く写真もまた、一つの「いい写真」のカタチ

では、SNSでウケない写真は「いい写真」ではないかというと、そうでもありません。

例えば家族や友人、恋人のような身近な人が写真を見て喜んだり、何かを感じるのであれば、それは「いい写真」の一つのカタチだと思います。

中西祐介さんの著書『「いい写真」はどうすれば撮れるのか? ~プロが機材やテクニック以前に考えること』中に、こんな一説があります。

どうしても「いい写真とは何か?」という答えを出さなくてはならないとしたら、一人でもいいから見た方の心が動き、少しでも長く心の中に留めておきたいと思っていただける写真なのだと思います。決して万人にそう思ってもらえなくてもいいのです。親兄弟や友人、さらには自分がその一人になってもいいのではないでしょうか。

そう、万人に「いい写真」だって思ってもらわなくたって良いんです。もっとも万人に受け入れてもらうこと自体、とんでもない無理ゲーなのです。

SNSで多くの人にウケる写真も良いですが、身近な家族、友人、恋人の心に響く写真だって「いい写真」の一つなんですよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

SNSでウケる写真が、身近な家族、友人、恋人にウケるとは限りませんし、その逆もまた然りです。

どんなに凄いと言われる写真でも、万人に受け入れられることは決してありません。

SNS全盛の時代だからこそ、ぜひ自分自身にとっての「いい写真」について考えていただければと思います。

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おーわ
花火系散歩屋。関東を中心に年間で20〜50回ほど花火をながめながら撮影しています。
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