皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。
写真撮影における厄介な問題の一つにピントが合わないというものがありますが、その要因の一つとしてオートフォーカスが合わないことが挙げられます。
オートフォーカスを使って写真撮影をされている方であれば、幾度となく経験されたことがあるんじゃないかと思います。
ところで、オートフォーカスでピントが合わない原因はどこにあって、具体的にどのように対策すれば良いのでしょうか。
オートフォーカスでピントが合わない原因
さて、オートフォーカスを使用した際にピントが合わない主な原因としては…
- 被写界深度が浅い
- 被写体との距離がレンズの最短撮影距離よりも短い
- カメラ自体のオートフォーカス機能が弱い
といった点が挙げられます。
被写界深度が浅い
オートフォーカスによるピントが合わない原因の一つとして、被写界深度が浅いという点が挙げられます。
被写界深度とか言われてもなんじゃらほいほいって感じですが、早い話が被写体の前後におけるピントの合う範囲のことをいいます。
ちなみに被写界深度は絞り、焦点距離、被写体との距離によって決まってきますが、その関係は下表の通りとなります。
パラメーター | 被写界深度 | |
浅い | 深い | |
絞り | 開放(F値小さい) | 絞る(F値大きい) |
焦点距離 | 長い | 短い |
被写体との距離 | 近い | 遠い |
さて、冒頭でオートフォーカスでピントが合わない原因として被写界深度が浅いと述べましたが、すなわち…
- 絞り:開放(F値が小さい)
- 焦点距離:長い
- 撮影者~被写体の距離:近い
になるにしたがって、オートフォーカスによるピント合わせがしにくくなります。
被写体との距離がレンズの最短撮影距離よりも短い
被写体との距離がレンズの最短撮影距離よりも短い場合もまた、オートフォーカスでピントが合わない原因となります。
レンズにはピントが合わせられる最短の距離(最短撮影距離)が決まっていて、この距離よりも近いとピントを合わせることができません。
例えばHD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WRというレンズは最短撮影距離が0.5mとなっていますが、被写体までの距離が0.5m未満の場合はピントを合わせることができないという意味になります。
最短撮影距離とはイメージセンサーから被写体までの距離のことで、レンズ先端から被写体までの距離(ワーキングディスタンス)とは異なります。
カメラ自体のオートフォーカス機能が弱い
カメラそのもののオートフォーカスの性能があまり優れていないという場合もピントが合わない(合わせづらい)要因の一つになります。
オートフォーカス機能に長けていないカメラの場合…
- 合従に時間がかかる
- ピント合わせが上手くいかない
といった問題が生じることがあります。
特に動体を撮影する場合、カメラ側のオートフォーカスの性能によってピントが合う合わないが大きく変わってきます。
オートフォーカスでピンボケを防ぐ方法
オートフォーカスによるピンボケを防ぐために有効な方法としては…
- 絞りを絞る(F値を大きくする)
- 被写体から離れる
- 焦点距離の短いレンズを使用する
- マニュアルフォーカスを使う
といったところになります。
絞りを絞る(F値を大きくする)
絞りを絞る(F値を大きくする)ことで、オートフォーカスによるピント合わせがしやすくなります。
被写界深度を決める要素として絞り(F値)の大きさが挙げられますが、絞りが開放(F値が小さい)になるにつれて被写界深度が浅くなり、オートフォーカスでのピント合わせが難しくなります。
絞りを絞る(F値を大きくする)と被写界深度が深くなるため、ピントの合う範囲が広くなり、開放時と比べてオートフォーカスが合いやすくなります。
撮影モードの変更に対応した一眼カメラや一部のコンデジをお使いの方は、ぜひ本方法をお試しください。
絞りを調整する場合、撮影モードを以下のいずれかに設定する必要があります。
初心者の方はプログラムオートもしくは絞り優先モードあたりが扱いやすいのでおススメです。
被写体との距離を長く取る
被写体から離れるというのも、オートフォーカスが合わない場合の一つの対策となります。
オートフォーカスでピントが合わない原因として…
- 被写界深度が浅い
- 被写体との距離がレンズの最短撮影距離よりも短い
という点があると前述で紹介しましたが、これらは撮影者~被写体の距離が近いことが原因になります。
被写体との距離が近すぎてピントがなかなか合わない場合には、撮影者から被写体までの距離を見直してみましょう。
被写体に寄り気味で撮影したい場合は最短撮影距離が短いレンズを使用するというのも手ですが、撮影者~被写体の距離が短くなるほど被写界深度が浅くなりやすくなります。
焦点距離の短いレンズを使用する
焦点距離が短いレンズを使用するというのも一つの手になります。
被写界深度を決める要素としてレンズの焦点距離が挙げられますが、焦点距離が長いほど被写界深度が浅くなり、オートフォーカスでのピント合わせが難しくなります。
焦点距離が短いレンズであれば被写体深度が深くなるため、オートフォーカスによるピント合わせの難易度も低くなります。
場合によっては機材を買い増しするなどの対応が必要になりますが、対策の一つとして押さえておくとよろしいかと思います。
マニュアルフォーカスを使う
ちょっと原始的な方法にはなりますが、オートフォーカスの使用を諦めてマニュアルフォーカスを使ってピントを合わせるのも一つの手です。
特にカメラやレンズのオートフォーカスに関する性能が優れないカメラの場合、マニュアルフォーカスを使用した方がピント合わせがしやすいなんて場合もあります。
また、ボケを生かした写真を撮る際には被写界深度を浅くなる傾向にあるため、このような場合にはマニュアルフォーカスの利用が有効です。
普段オートフォーカスのみを使っている方にとってはちょっと敷居が高いイメージがありますが、オートフォーカスでなかなかピントが合わないという場合にはぜひ試してみてください。
ファインダーを使用してのマニュアルフォーカスが難しいという場合、ライブビューを併用すると比較的ピントが合わせやすくなる場合があります。
微細なピンボケならレタッチで補正できる場合も…
微小なピンボケであればレタッチを使って補正できる場合があります。
例えばAdobe Photoshop Lightroomであれば写真のディティールを補正することによって、ぼんやりしていた像をくっきりさせることができます。
撮影の段階でオートフォーカスが微妙に合わなかったといった際の救済策として活用していただければと思います。(さすがに盛大にピンボケした写真を救い出すのは困難ですので、その点は悪しからず…)
まとめ
オートフォーカスでピントが合わない原因と対策についてざっくりと紹介してまいりました。
改めておさらいとなりますが、オートフォーカスが合わない原因としては…
- 被写界深度(ピントの合う範囲)が浅い
- 被写体との距離がレンズの最短撮影距離よりも短い
- カメラ自体のオートフォーカス性能が弱い
その対策としては…
- 絞りを絞る(F値を大きくする)
- 被写体から離れる
- 焦点距離が短いレンズを使う
- マニュアルフォーカスを使用する
といったところになります。
オートフォーカスが合わないとお悩みの方は、一つ参考にしていただければ幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m
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