保存・バックアップ

デジタル写真の保存におすすめなクラウドストレージ(オンラインストレージ)5選

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

写真データのバックアップ先の一つとしてクラウドストレージ(オンラインストレージ)という選択肢があります。

ひとくちにクラウドストレージといっても保存可能なデータ形式、容量、料金体系、付帯サービスが大きく異なります。

では、写真データの保存に適したクラウドストレージはいったいどれなのか…今回は個人的におすすめな5つのサービスとそれぞれの特徴についてまとめてみました。

クラウドストレージ(オンラインストレージ)とは

ざっくり一言で説明するとインターネット上に用意された外付けHDDだと想像していただくと分かりやすいかなと思います。

クラウドとは日本語訳すると「雲」という意味ですが、我々の目には見えない場所(=雲の中)で展開されるITサービス全般に対して使われています。

大切な思い出を守ろう!写真データの長期保存に適したバックアップ方法」の中でも紹介しましたが、写真データの保存にクラウドストレージを利用するメリットとデメリットは次の通りとなります。

  • 専用の機器を必要としない
  • 導入コストが比較的安め(無料のサービスもある)
  • 自宅外からも写真データのバックアップやダウンロードが可能
  • 耐障害性が高い
  • 自宅で災害が起きても写真データの全損を防げる可能性が高い
  • ネットワークの状態によってはHDDに比べて転送速度が遅くなる
  • サービスが突然終了した時のデータの保証はできない

クラウドストレージはインターネットに接続できる環境さえあれば写真データを保存できるのが何よりのメリットで、自宅に外付けHDDやNAS(Network Attached Storage)がなくてもバックアップ環境が作れるのは嬉しいところです。

特にスマートフォンのみで写真を撮影、保存されている場合のバックアップ先としてはほぼ唯一の選択肢となってきます。

デジタル写真の保存に最適なクラウドストレージ

さて、2019年9月現在においてクラウドストレージサービスはいくつか展開されていますが、その中でもデジタル写真の保存において個人的におすすめなのが次の5サービスとなります。

  • Google Drive(Googleフォト)
  • Apple iCloud
  • Microsoft OneDrive
  • Dropbox
  • Amazon Drive(Amazon Photos)

これら5つのクラウドストレージは保存可能な容量やデータ形式、料金体系、付随するサービスが異なり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

各サービスの特徴をざっくりとまとめると次の通りとなります。

Google Drive 無料かつ容量無制限で保存可能(条件あり)
Apple iCloud iPhoneなどのApple製品との親和性が高い
Microsoft OneDrive 1TBのプランを申し込むとMicrosoft Office 365も利用できる
Dropbox 無料で最大16GBまで拡張可能、有料プラン(3TB)が割安
Amazon Drive プライム・フォトの利用でRAWデータも含めて容量無制限かつ無圧縮で保存可能+Amazonプライムのサービスを利用可能

Google Drive(Googleフォト)

みんな大好きGoogle先生が提供するクラウドストレージサービスで、主な特徴は以下の通りとなります。

  • 無料プランで最大15GB
  • JPEGおよびRAWデータの保存および閲覧に対応
  • 写真データと動画データが無料プランでも容量無制限で保存可能(条件あり)
  • 有料プランは100GB〜30TBで、特に2TB以下は他サービスと比べて割安
  • NAS(Network Attached Storage)と連携が可能

無料プランで利用可能な容量は15GBとなりますが、最大の特徴は無料プランでも写真データおよび動画データを容量無制限で預けることができるという点にあります。

無料で容量無制限で保存可能って…とんでもない大盤振る舞いじゃないですか、Google大先生!!

と、全力で褒めちぎりたいところですが、容量無制限で預けられるのは「高画質(圧縮)」の写真が対象で、「元データ(非圧縮)」で保存した写真に関しては容量無制限の対象外となります。

写真の場合は16メガピクセル(1600万画素)、動画の場合はフルHDを超えるデータが圧縮の対象となります。

>> 写真や動画のアップロード サイズを選択する – Google フォト ヘルプ

無料プランによる容量無制限は記録画素数がそれほど大きくないスマートフォンやコンデジで撮影した写真や動画を預けるのに適しているといえます。

15GBを超えるかつ高画素な写真や動画を預ける方向けに有料プラン(Google One)も用意されています。

100GB 2,500円/年(約208円/月)
200GB 3,800円/年(約317円/月)
2TB 13,000円/年(約1,083円/月)
10TB 13,000円/月
20TB 26,000円/月
30TB 39,000円/月

有料プランは6種類が用意されていて、特に2TBまでのプランについては他のクラウドストレージと比べても安価に利用することができます。

100GB~2TBのプランは月額払いも選択できますが、年額払いよりも割高になります。

また、10TB以上のプランも用意されているため、高画素の写真データ(特にRAW形式)や4K動画をクラウドストレージに保存したいという方にもありがたい仕様です。

Google Driveを利用する

iCloud

こちらもみんな大好きApple先生が提供するクラウドストレージサービスで、主な特徴は以下の通りとなります。

  • 無料プランで最大5GB
  • iPhoneをはじめとするApple製品との親和性が高い

iPhoneやiPadといったApple製品をお使いの方であれば、デフォルトでiCloudが利用できるようになっています。

写真や動画データの他、アプリに関するデータや端末の設定情報といったApple製品との親和性が非常に高いことも挙げられます。

>> iCloud バックアップの対象となるもの – Apple サポート

5GBで足りない場合には有料プランを利用することで拡張できます。

50GB 130円/月
200GB 400円/月
2TB 1,300円/月

有料プランは3種類があり、料金は全般的に他のクラウドストレージと比較してやや割高なのがネックといったところ…。(ちなみに有料プランに申し込むと家族間でのファイル共有ができるようになる)

iPhoneやiPadといったApple製品をお使いの方にはおすすめといったところでしょうか。

iCloudを利用する

Microsoft OneDrive

かの有名なビルゲイツでおなじみのMicrosoftが提供するクラウドストレージサービスで、主な特徴は以下の通りとなります。

  • 無料プランで最大5GB
  • JPEGおよびRAWデータの保存および閲覧に対応
  • 有料プランでは最大1TB+Office 365が利用可能
  • NAS(Network Attached Storage)との連携も可能

Windows 10のパソコンをお使いの方であれば、Microsoftアカウントを作成した時点でOneDriveも同時に利用できます。

5GBを超える場合は有料プランで拡張することもできます。

100GB 224円/月
Office 365 Solo(1TB) 12,744円/年(1,062円/月)

有料プランは2種類で、どちらもクラウドストレージとしてはやや割高な感じですが、Office 365 Soloプランの場合は1TBのストレージに加えてOffice製品(Word、Excelなど)が合わせて利用できるという特徴があります。

Link:Microsoft OneDrive のプラン

Office 365 Soloプランは月額払い(1,274円/月)も選択できますが、年額払いよりも割高になります。

iCloudと同じく、Microsoftの製品(特にOffice製品)をお使いの方に適したサービスといったところでしょうか。

One Driveを利用する

Dropbox

アメリカのDropbox社が提供するクラウドストレージサービスで、主な特徴は以下の通りとなります。

  • 無料プランで初期容量2GB
  • 紹介制度により最大16GBまで増設可
  • JPEGおよびRAWデータの保存および閲覧に対応
  • 有料プランが安価(2TBで1,200円/月相当~)
  • NAS(Network Attached Storage)との連携も可能

無料プランは初期容量が2GBと他のクラウドストレージサービスと比べると控えめですが、Dropbox公式のTwitterをフォローしたり、友人への紹介などを行うことによって最大で16GBまで拡張可能なのが面白いところです。

無料プランでは足りない方には、有料プラン(個人向け)も2種類用意されています。

2TB 14,400円/年(1,200円/月)
3TB 24,000円/年(2,000円/月)

付帯サービスがないためか安価な設定となっているのが特徴で、特に3TBに関してはかなり割安(Amazon Driveの半値程度)に利用できます。

月額払いも選択できますが、年額払いよりも割高になります。(2TB:1,500円/月、3TB:2,400/月)

スマートフォンなどの画素数がそれほど多くないカメラをお使いで、純粋にクラウドストレージのみを使用したいという場合にはDropboxがおすすめでしょうか。

Dropboxを利用する

Amazon Drive(Amazon Photos)

みんな大好きAmazon先生が提供するクラウドストレージで、主な特徴は以下の通りとなります。

  • 無料プランで最大5GB
  • プライム・フォトの利用でRAWデータを含む写真データが容量無制限かつ無圧縮で保存可能
  • 有料プランは100GB〜30TBの拡張に対応し、特に1TB~10TBまでは1TB単位で指定が可能

先程のGoogle Driveも無料で容量無制限というなかなか驚きのサービスを展開していますが、Amazon Driveにも「プライム・フォト」たるものが用意されています。

プライム・フォトはプライム会員(\4,900/年)になることで利用できますが、最大の特徴としては…

  • JPEG、RAW形式ともに容量無制限の対象
  • 画素数に関わらず無圧縮で保存できる
  • Amazonプライムの各種サービスを受けられる

の3点となります。

特に2点目の「画素数に関わらず無圧縮で保存できる」という部分に関しては、Google Driveにはない大きな利点となります。

大量かつ大容量の写真データをクラウドに保存するのであれば、現時点ではAmazon Drive(プライム・フォト併用)が最有力候補になります。

カメラ沼の住人の皆さんについてはAmazonで買い物をする機会も多々あるかと思いますし、入らない理由を探す方が難しいんじゃないでしょうかw

※Amazonプライム・フォトのメリットについては以下の記事も参考にしてみてください

写真データの保存にAmazonプライムフォトがおすすめな理由皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 クラウドストレージへの写真データの保存やバックアップが当たり前とな...

注意点として、写真データ以外(動画など)は容量無制限の対象外となります。

そのため、写真データ以外を5GB以上預ける場合には、プライム・フォトとは別枠の有料プランを利用する必要があります。

100GB 2,490円/年(約208円/月)
1TB 13,800円/年(1,150円/月)
2TB 27,600円/年(2,300円/月)
3TB 41,400円/年(3,450円/月)
4TB 55,200円/年(4,600円/月)
5TB 69,000円/年(5,750円/月)
6TB 82,800円/年(6,900円/月)
7TB 96,600円/年(8,050円/月)
8TB 110,400円/年(9,200円/月)
9TB 124,200円/年(10,350円/月)
10TB 138,000円/年(11,500円/月)
20TB 276,000円/年(23,000円/月)
30TB 414,000円/年(34,500円/月)

Google Driveと同様に100GB〜30TBの範囲で拡張可能で、特に1TB以上の拡張についてはかなり細かくプランが設定されているのが嬉しいところです。

料金面については4TBを超える場合はGoogle Driveと比較して割安に設定されています。(3TBのプランを使用する場合はDropboxの方が割安)

Amazon Driveを利用する

まとめ

写真データの保存・バックアップ手段の一つであるクラウドストレージ。

今回は個人的におすすめなサービスを5つ紹介しましたが、ざっくりとまとめると次の通りとなります。

サービス ライトユーザー向け ヘビーユーザー向け
Google Drive
iCloud
OneDrive
Dropbox
Amazon Drive

写真データの保存にクラウドストレージの利用を検討されている方の参考になれば嬉しい限りです。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

ABOUT ME
おーわ
花火系散歩屋。関東を中心に年間で20〜50回ほど花火をながめながら撮影しています。
SNSやRSSでご購読いただけます

カメなれっ!の最新記事情報は各種SNSサイトやFeedlyなどのRSSリーダーでご購読いただけます。

Twitter

Facebook

RSS

Feedly

こちらの記事もおススメです