写真論

「写真を撮る」という行為をする前に考えてほしいこと

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

カメラが身近なものとなり、現在ではプロ・アマ問わず多くの方が写真を撮るようになりました。加えて、SNSなどの相乗効果によって、一枚の写真が地域活性化などの強力なツールにもなっています。

その一方、大変残念なことに全国各地の撮影スポットと呼ばれるような場所で、様々なトラブルが起こっているという事実もあります。

今回はフォトグラファーが写真撮影をする前に、改めて考えてほしいことを書き出してみました。

「写真を撮る」という行為をする前に考えてほしいこと

今回の記事を書くきっかけとなったツイートがこちらです。

こちらは奈良県御所市にある九品寺にある彼岸花が見られるスポット。

詳しくは存じ上げませんが、マジックアワーの時間帯には非常に美しい光景が広がるスポットとして知られているようです。

ちなみにこちらの彼岸花は、今回の問題を受けて切られることになるそう…おそらく地元の方もこの決断は断腸の思いだったはずです。

リスクを冒してまで撮りたくなるのはなぜ?

こうした問題の背景には、おそらく「いい写真」が撮りたいということにあると考えられます。

昨今の「インスタ映え」などというワードに感化され、どうにかして目立ちたいという感情も相まってのことだと思います。

「いい写真」を撮りたいという気持ちは、写真を撮っている方であれば、誰しもが一度は抱く感情でもあります。

誰も撮ったことのないようなすごい写真を撮りたい、それを我が物にしたいという気持ちはなんとなく分かります。

 

ですが、本当にそれで良いのでしょうか?

 

確かに誰も撮ったことのないようなすごい写真は、驚きと感動を与えられるかもしれません。

ですが、そのような自己中心的な行動によって、涙を流している人々、動物がいます。痛い思いをしている花や木々があるのです。

被写体に敬意を払うことを忘れずにいてほしい

景色を撮るにしろ、人物を撮るにしろ、忘れないでほしいことが一つあります。それは被写体となってくれた景色や人々に対する感謝の気持ちです。

これだけはぜひ忘れないでいただきたいなと思います。

ハービー山口さんの書籍「良い写真とは?撮る人が心に刻む108のことば」の中でも、次の一節が書かれています。

信じられる写真。人間には人格が備わっているように、写真にも人格や品があります。あの人は信用できない、あの人は信用できる、などの人格が写真にもあるのだと思います。

(出典 – 良い写真とは? 撮る人が心に刻む108のことば)

自己中心的な考えで被写体と接すればそれが如実に表れてしまいますし、感謝の気持ちで接すればそれ相応のカタチになってくるということです。

どちらの写真が「いい写真」なのか…答えはおのずと見えてくるはずです。

まとめ

僕は日本の美しい景色や文化が大好きです。今回はこうした現状について想うところについて書かせていただきました。

今に始まったことではありませんが、こうした撮影マナーの問題によってせっかくの素敵な景色や文化が見られなくなってしまうのはやっぱり悲しいものです。

「一億総フォトグラファー時代」ともいえる今日この頃。心から写真撮影を楽しむためにも、これを機に一人一人がぜひ考えていただければ幸いです。

もちろん、僕自身も気をつけていきますし、感謝の気持ちを忘れずに写真撮影を続けていければなと思っています。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

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おーわ
花火系散歩屋。関東を中心に年間で20〜50回ほど花火をながめながら撮影しています。
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