写真撮影のコツ

結婚式で写真を上手く撮りたい?じゃあ、クリップオンストロボで解決だね!

4~6月、9~11月にかけては結婚式シーズン。一眼レフカメラやミラーレスカメラをお持ちの方は、新郎新婦に撮影をお願いされることがしばしばあるかと思います。

しかし、結婚式の会場は薄暗いことが多いため、普段使っているカメラやレンズだけでは上手く撮れないなーとお悩みの方も多いはず…。そんなときはクリップオンストロボ(スピードライト)を使って撮影すると、今お使いのカメラでも上手く撮影できる可能性がぐっと高くなります。

今回は結婚式撮影においてクリップオンストロボ(スピードライト)を使った撮影について、その利点を中心に紹介いたします。

結婚式会場はとにかく薄暗い…

チャペルや披露宴会場は薄暗いことが多いもの…ストロボ(スピードライト)はもはや必需品!!

一度でも結婚式にゲストとして出席された方はご存知かと思いますが、結婚式でのチャペルや披露宴会場は薄暗いことが多いです。

カメラは光を写すものであるため、基本的に暗いところでの撮影が苦手なもの…。ゆえに結婚式会場のような薄暗い場所では、手ブレや被写体ブレが起こりやすくなります。

その光を補う役目を果たすのが、クリップオンストロボ(スピードライト、フラッシュとも呼ばれる)なのです。

カメラに付いている内臓ストロボじゃダメなの?

え、カメラに内蔵されているフラッシュじゃダメなの?と思われる方も多いと思います。実は内蔵ストロボでの撮影はあまりおすすめできません。その理由は主に二つあります。

  • クリップオンストロボと比較して光量が少ない
  • 発光の向きを変えられないため、不自然な写真になる

結婚式の会場は自宅なんかとは比べ物にならないぐらいの広いため、内臓ストロボでは発光量が足りません(参考までに、PENTAX K-5のガイドナンバーは13と、クリップオンストロボのAF360FGZIIの36には遠く及ばない)。

また、内蔵ストロボは向きが変えられません。そのため、新郎新婦を撮影する際に使うと直接光が当たり、不自然な写真となってしまいます。

実際にダンボーをストロボなしで撮影した写真と、直接ストロボを当てた写真を比較してみましょう。(PENTAX K-1に内臓ストロボがないため、AF360FGZIIを使用して撮影しております)

ストロボ(スピードライト)不使用の状態での撮影。ダンボーの正面が影になってしまっております。

まずはストロボを当てない状態の写真。全体的な違和感はありませんが、顔の部分が影になってしまっております。

ストロボを正面に向けた状態で撮影。ストロボなしで撮影した際に影になっていた部分は明るくなりましたが、どことなく不自然な写真です。

次に直接ストロボを当てて撮影した写真。ダンボー自体はよく写っているように見える一方、背景やテーブルが黒くなり、どこか違和感のある写真になってしまっております。

つまり、内臓ストロボを使用すると光の当たり方に違和感が出てしまうのです。

結婚式を撮るなら、クリップオンストロボを用意しよう!

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結婚式の撮影はストロボがなければ暗い一方、カメラ内臓のストロボでは写真に違和感が出てしまう…。だからといって、暗所に強いフルサイズ機や明るいレンズを買うのは敷居が高いのもまた事実。

そこで結婚式のために機材を買い足すのであれば、間違いなくクリップオンストロボ(スピードライト)がおすすめなのです。結婚式のような薄暗い場所で不足しがちな光を補うことができるうえ、フルサイズ機や明るいレンズを新たに手に入れるのに比べて価格も安いため、導入の敷居が低いのも嬉しいポイントです。

ガイドナンバーは30以上のものがおすすめ

前述したように、結婚式の会場は思った以上に広い場所が多く、天井も高いのが特徴です。したがって、発光量(ガイドナンバー)がなるべく大きいものを選ぶことをおススメします。結婚式の撮影で使用するならば、ガイドナンバーが30以上のものとなる製品がおすすめです。

ただし、ガイドナンバーが大きいほど価格も高くなりますので、ご自身の予算と相談した上でお選びください。

購入時は発光面を上に向けられるタイプを選ぼう

クリップオンストロボを使用して結婚式を撮影する際、人物に直接発光はせず天井にストロボを当てて反射させるバウンスを使用しての撮影となります。このため、ストロボを選ぶ際は発光面を上部に向けられるタイプのものを選びましょう。

結婚式撮影でクリップオンストロボを使う3つの利点

シャッター速度を稼げるので、手ブレ、被写体ブレを減らせる

ストロボ(スピードライト)を使う最大のメリットが、薄暗い中でも手ブレや被写体ブレが起こりにくくなるという点です。

暗い場所での撮影は、一般的にシャッター速度が稼ぎにくいため、手ブレや被写体ブレが非常に起こりやすくなってしまいます。そこでストロボを発光することで不足した光を補うことで、シャッター速度を稼ぐことができるようになり、手ブレや被写体ブレの発生を低減させることができるのです。

光の当たり方を自然にしながら、新郎新婦をしっかり写せる

内臓ストロボでは不自然な光の当たり方になってしまうというお話をいたしましたが、クリップオンストロボを使うと、新郎新婦を撮影する際に光の当たり方を自然にし、なおかつしっかりと写すことができるようになります。

イメージしやすくするために、ここでもダンボーを使って解説いたします。

ストロボ(スピードライト)不使用の状態での撮影。ダンボーの正面が影になってしまっております。

まずはストロボを当てない状態の写真。全体的な違和感はありませんが、顔の部分が影になってしまっております。

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こちらはクリップオンストロボを使用して撮影した写真。ダンボーの正面もほどよく明るくなり、背景やテーブルも違和感は感じません、自然に光が当たった状態となっております。

なお、自然な光の当たり方にするためには、天井にストロボを当てて反射させるバウンスを使用するのがポイントです。(このあたりのテクニックは、結婚式を撮影するためのコツとして別途まとめようと思います)

集合写真が撮りやすくなる

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結婚式では新郎新婦が親族、友人と集合写真を撮る場面がありますが、実はこれがなかなか難しいもの…。特に一眼レフカメラやミラーレスカメラで撮影する場合、次のような問題がよく起こります。(僕もストロボなしで撮影した頃、しょっちゅう経験してきましたw)

  • シャッター速度を稼ごうと絞りを開放(F値を小さくする)しすぎると、メンバーの一部にしかピントが合わない
  • 逆に絞る(F値を大きくする)と、シャッター速度が稼げず手ブレや被写体ブレを起こす(同時にISO感度も上がりノイズが多く乗る)

そこでクリップオンストロボを併用すれば、絞りをF8.0程度に絞った状態でもある程度のシャッター速度を保ちながら、集合写真を撮ることができます。(上の写真はクリップオンストロボを併用し、絞りをF8.0にして撮影しております)

クリップオンストロボを使って、素敵に結婚式を撮ろう

今回は結婚式撮影でクリップオンストロボ(スピードライト)を使って撮影する際のメリットを中心に紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。

一眼カメラをお持ちの方は、ぜひクリップオンストロボを活用して、新郎新婦の素敵な思い出をたくさん収めてください。きっと喜ばれますよー♪

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おーわ
花火系散歩屋。関東を中心に年間で20〜50回ほど花火をながめながら撮影しています。
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